「自分なんて大嫌い」
「別の人間になりたい」
「生まれてこなければ良かった!」
そんな風に年がら年中考えて思っていた時期がありました。
人生の半分以上はこの「自分が嫌い」という思いと考えでやってきました。
自分の写真をマジックで塗りつぶしたりして存在を消そうとしていたりしていました。
もくじ
いつから自分を嫌いになったのか?
自分を嫌いになったのはいつからか覚えていませんが、小学4年生くらいだったと思います。
担任の先生が、クラスの一部の子をえこひいきし、えこひいきしている子以外は無視するという、今思えば何ともおかしな先生がいました。
私は、えこひいきされていなかったので無視されていました。
授業中も手を挙げても当てられないので、つまらなくなって毎日漫画本を読んでいました。
教科書を全部学校に置いて、ランドセルの中は全部漫画本。
私は朝から授業が終わるまで漫画本を読み続けていました。
親から怒られる
父親参観日の後、家に帰ってきた父親は私を激怒しました。
私を殴り飛ばし、ランドセルを庭に放り投げ、私を家から追い出しました。
「お前なんて出て行け、学校なんて行かなくていい」
そう言ったのでした。
私は理由が分かりました。えこひいきをしていた担任が父親に私が授業中、ずっと漫画本を読んでいたことを言いつけたのです。
私が漫画本を読み続けていた理由を父に話しても父は理解してくれないだろうと諦めて何も言いませんでした。
私は学校をやめて、家を出てどこかで働こうと決めました。
しかし、当時はまだ小学4年生、10歳です。
10歳の子どもを雇う所など無いだろうし、どこかの家にお世話になることになっても、大人と一緒に生活するのはこりごりでした。
家族ってイヤだ。
そう思った自分がいました。
そして、先生にもえこひいきされず、親にも理解されない自分。
こんな自分なんていやだ。そう思ったのです。
えこひいきされる子になりたい
先生や親にかわいがってもらえる子になりたい。
そのためには私のままでは誰からも愛されないのだ。
私が愛されるためには、自分ではない人間にならないといけないのだ。
そう思って私は自分以外の人になり、大人から認められるように良い子にならないといけない。
祖母の計らいで、私は家を出なくとも良いことになりました。
「先生とお父さん、お母さんの言うことを聞く素直な子になる」
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そう言う条件で。
それから私は自分を否定しながら生きてきました。
本音を隠し、本当の自分を押さえつけて、学校でも良い子と言われる子の真似をして、一生懸命良い子になる努力をしたのでした。
自分を嫌い別の自分を演じ、本当の自分を隠し続けてきた人生
自分を嫌いながら、人に愛されるような人間を演じてきて私は何もかも上手く行きませんでした。
親や先生に認められるために学校の成績を良くすることだけを考えて、中学時代は過ごしました。
しかし、本音で語れる友だちができず、ずっと私は友だちがいませんでした。
失恋がさらに自分を嫌いにした
大学に入学して、好きな人ができました。
しかし、好きな人はこんな自分を好きになってくれるわけがない、彼はもっと人に愛されるような女性が好きなのだ。
私は無理だ。
そう思っていたら、その好きな人が選んだ子は他人から愛されたり、高い評価を与えられていたような子ではありませんでした。
もの凄くかわいらしい子でした。
恋愛市場ではかわいらしい子が圧倒的に有利。
私は、おとなしくて暗い子だったので存在感もなく、男性からは恋愛の対象外。
益々自分が嫌いになりました。
自分が嫌いな人間は嫉妬心とコンプレックス、過剰なプライドの塊になった
その後も自分が嫌いな状態はずっと続きました。
大学を卒業して就職。
就職しても他人をねたんだり、コンプレックスに苛まれ、仕事など全くできる状態ではありませんでした。
恋愛も上手く行かず、益々自分を嫌いになっていきました。
転職を何度も繰り返し、貧困状態になり、私はこのまま30歳になったら自分で自分の人生を終わらせようと考えていました。
どうして30歳までがんばろうと思ったのかは謎です。
それだけ自分を嫌いながらも人生に執着していたのでしょう。
自分が嫌いな人間は自分を好きになるというのはムリ
その後、潜在意識の学びで、自分が嫌いという状態を一歩引いて見れるようになりました。
そして、「自分は自分が嫌い」という考えに執着しすぎていたことも分かりました。
自分は嫌いでも好きでもなく、ただあるがままの自分を受け入れる。
この状態になるように少しずつ自分の中の埃や傷、膿を取り除いています。
そのためには、これまでの心のOSをバージョンアップさせる必要があります。
例えば、パソコンだったらウィンドウズXPをウィンドウズ10にするとか。
または、ウィンドウズからMacにするとか。
それくらいの大胆な改造が私には必要だったのです。
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