貧乏な家に生まれ育ち、ハングリー精神でお金持ちになったというサクセスストーリーは多々あります。
しかし、実際は多くの貧乏な家の子は大人になっても貧乏から脱出できません。
それはなぜでしょうか?
貧乏と薄幸の家系
私は、貧乏と薄幸の家系に生まれました。私が生まれた当時は、そこそこお金はあったのですが、家族のマインドが貧乏だったために、また貧乏に落ちてしまいました。
貧乏は連鎖するもので、仮に一時的にお金が入ってもすぐに元に戻ってしまいます。なぜなら、貧乏なマインドのままだとやっぱり貧乏になってしまうからです。
私の実家のアルバムに、一枚のセピア色になった写真があります。
その写真は、屋根がはげ落ち、障子が破れ、まさにぼろ屋敷。お化けが出てきそうな家ですが、そこには私の父や叔母、祖父母が実際に住んでいました。
当時は、貧乏で貧しく、ぼろ屋敷に住んでいる家族も多かったのですが、私の父が言うには、「ひときわボロだった」そうです。
通学路の道沿いにそのボロな家はあったので、父は同級生たちに見られないように、人目を気にして家に入ったり出たりしていたようです。
そして、同級生の笑い声が聞こえてくると、「自分の家を笑っているのではないか?」と思ったほど。父は自分のボロ屋敷を恥じていました。
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ボロ屋敷の住民は不幸な家族
ボロ屋敷の中は、外から見たまま。それ以上にお化け屋敷でした。祖父という酒乱のお化けが住んで昼間から酒を飲み、仕事もせず、嫁や子どもを怒鳴り、暴力を振るっていました。
この家に生まれた家族は薄幸で、大黒柱となる長男、次男は若くして亡くなりました。祖父の父親は35歳で、その弟も同じく35歳で亡くなりました。
祖父の母親は実家に帰り再婚し、祖父は幼くして両親がいない、孤児になりました。
祖父を育てたのは祖父の祖父母に当たる人たちでした。祖父を甘やかしたばかりに、わがままで気性が荒く、手が着けられない大人になり、その性格は78歳で亡くなるまで続きました。
貧乏な考え方とマインド
貧乏はお金のない状態だけではありません。考え方やマインドも貧乏になってしまうと子孫にまで伝染します。その子孫は当たり前のように親から受け継いだ考え方とマインドを持ち続けます。頑張っても頑張っても貧乏なままです。だんだん努力もしなくなります。
貧乏の考え方とマインドはべったりと人生に貼りついて、自分でも気が付かない状態になっています。
特に、
- 社会が悪い
- 自分は正しい
- そして自分は犠牲者だ
この三つは強烈です。
私の実家の家族は代々この三つの考え方に支配され、今でもその考えを手放そうとしません。
- 社会が悪い
- 自分は正しい
- そして自分は犠牲者だ
そういう考えやマインドを受け継ぐ家族がどうなっていくか、想像がつきますか?
これは実際に起きた私の家の家系の話しです。続きは次回にお話しします。
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