アダルトチルドレン

母から愛されなかった私と子どもをどう愛したらよいのか分からない私:母という病

母という病
この記事の所要時間: 47

「お母さん、私のこと嫌いでしょう?」

お風呂に入っていたら、小六の子どもが私に言いました。

私はドッキリしました。

「ね、嫌いでしょう?」

苦笑いする私に子どもは念を押します。

私が子どもの問いにすぐに答えらなかったそのわけは・・・

子どもを愛せないわけじゃない、愛し方が分からなかった

私は子どもが生まれてから、子どもとどう接すればよいのか正直分かりませんでした。

子どもと一緒に遊ぶよりも自分の時間を大事にしたかったし、子どもと遊んでいる時間が何となく無駄なような気がしていたのです。

うちの子は私にかなり雑に扱われていたと思います。ママ友も私の子育てを見て驚いていました。

私の子どもへの扱いを見て、いつかママ友に言われたことがあります。

「まるで二人目とか三人目の子どものような扱いだよね」

うちの子は一人目だし、一人っ子。

本当はもっと大事に育てて良いはずです。だけど私にはそれができませんでした。

母親から愛されなかったから愛し方が分からなかった

私は母親から厳しく育てられました。仕事が忙しかった母親は私の顔を見る度に私をけなし否定していました。

それでも母親から愛されようと必死だった私。私が何をやっても全部裏目に出て、認めてもらえませんでした。

音楽会に母親が来てくれたので張り切ってオルガンをひいたのに、その姿が一人だけ滑稽だったと家に帰ってから母親から非難され、惨めになったり、運動会で一生懸命ダンスを踊ったのに、踊り方が変だとバカにされたり。

母親はいつも私と誰かを比べて、私の欠点を祭り上げ私を否定しました。

母親に認められない私はダメな子どもだと信じて疑いませんでした。

そして母親はいつも遠くにいました。

よい子の仮面が剥がれた

中学になってから私は最後のかけに出ました。母親に愛さるためには「よい子」でなくてはいけないと堅く信じ、一生懸命よい子を演じました。

学校の勉強を頑張り、家でもできるだけお手伝いをして頑張り、よい子になって母親から愛される子になろうとしていたのです。

だけど、よい子の仮面は長くは続きませんでした。

自己否定と自信のなさで苦しむ

よい子を演じれば演じるほど、私は自己否定感と自信のなさに苦しみました。そしていつもおどおどしていました。

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「死んでしまった方が楽」だと考えるようになっていました。

そしてその自分への否定感は母親へ向かいました。母親を憎むようになっていたのです。

母親の育て方が悪いので私はこんなに苦しむのだ、母親の愛情がないので私は自信がもてないのだ。なんて酷い親に育てられたのだ、私は不幸だ。そんな風に考えるようになっていました。

精神科医の岡田尊司氏の著書「母という病」

精神科医の岡田尊司氏の「母という病」には、私と同じように母親から愛されなかった人たちが登場します。

そして、私が抱えている苦しみと同じ苦しみを抱えています。その中には、ビートルズのジョンレノンもいました。

ジョンレノンも「母という病」を抱えていた

ジョンレノンの母親は、ジョンを生むとすぐにジョンを捨て自分勝手に生きた女性のようです。ジョンはそんな母親にも認められたいがために、曲を作ったというエピソードが紹介されていました。

ジョンレノンのように、母親に愛されず母親に認められたいという動機で偉大な芸術家や作家、革命家になった人物はたくさんいるようです。

母親に愛されなかった欠乏感、危機感が偉大な仕事を成し遂げる動機にもなっているのです。

母親に愛されないというのは、何かしらの仕事を成し遂げるために与えられた試練であり、贈り物なのかもしれません。

しかし、私のように凡人にとっては、重すぎる試練。無能な自分自身に更に自己否定感が強まります。

私は子どもを愛している

子どもは私に嫌われていると思っています。私は子どもを愛しています。

子どもに「私のこと嫌いでしょう」と聞かれて、すぐに「大好きだよ」と言いたかった、答えたかった。だけど私には答えられませんでした。

「嫌いじゃないよ」

ありったけの愛情を込めて答えました。

大好きな男の子を前に、自分の恋心をひた隠しにする女子高生のような反応をしていた私。

しかし、本心は、子どもにはもっと愛情を注いであげたい、愛しているとわかりやすく伝えたい。そう思っています。

母親である以前に、大人として子どもに接して上げたいと思ったのでした。

私は未だに自己否定感が強く残っています。わが子をどう愛したらよいのか分かりませんが、私が持てるだけのたっぷりの愛情を注いでいこうと思っています。

それが私の偉大な仕事なのかもしれませんね。


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