私にはひいおばあさんと呼ばれる人がいません。
ひいおばあさんのお姑さんが、嫁いびりが酷く家を出たためだと祖母から聞かされてきました。
祖母は、そのひいおばあさんの孫にあたる祖父のお嫁さんだからかわいがってもらったと言っていました。
私は、ひいおばあさんを追い出した高祖母を鬼のような人だとずっと思っていました。
しかし、最近ふとそうではなかったのかも?と考えるようになりました。
私にはひいおばあさんと呼ばれる人がいません。
ひいおばあさんのお姑さんが、嫁いびりが酷く家を出たためだと祖母から聞かされてきました。
祖母は、そのひいおばあさんの孫にあたる祖父のお嫁さんだからかわいがってもらったと言っていました。
私は、ひいおばあさんを追い出した高祖母を鬼のような人だとずっと思っていました。
しかし、最近ふとそうではなかったのかも?と考えるようになりました。
私はこれまで自分の父親ほど不器用な人に会ったことがありません。
父はマジメで、人付き合いが下手。
周りの人間に嫌われるような態度を取る。
頭ごなしに自分の価値観を押しつける。
堅物で融通が利かない。
父は父なりに一生懸命やってきたつもりなのですがほとんどが裏目に出てしまいました。
何でもっと上手にやらないんだろう?
何で心と逆のことをしているんだろう?
父を見ていてそう思っていましたが、父は私の言うことなど聞く耳を持ちませんでした。
良い人なのに誤解される、本当に損ばかりしている人です。
父の悲劇は、家族の心を犠牲にしてしまったこと。
そんな悲劇の具体的な内容とは?
私は、機能不全家族の元に生まれて育ちました。
しかし、大人になるまで自分の家が機能不全家族だと考えてもいませんでした。
ただ、私の家は周りの家とは違っていました。
私がものごころついて分かったのは、祖父と父の不仲と祖父の異常な暴力でした。
祖父は、私が小学生になるまで家族とは別居し、東京に住んでいました。
時々帰ってきては、また東京に行くという生活をしていました。
祖父は出稼ぎで東京に行き、掃除の仕事などをしていたのでした。
しかし、父も母も働いていましたからうちは祖父が出稼ぎしなくてはいけないほど貧しいという訳ではありませんでした。
なぜ祖父が家を離れ、わざわざ東京まで出稼ぎに行っていたのか、祖父が還暦を迎えて東京のアパートを引き払い、家に戻ってきてから分かりました。