私の母親は、9人兄弟の末っ子。
末っ子が理由かどうか不明ですが、相当な負けず嫌いです。
母は、自分だけ負けず嫌いをやっていれば良いのですが、私が負けても悔しがり私を罵倒しました。
「○○ちゃんに負けている」
「悔しくないのか?」
幼稚園くらいの頃は、友達に負けても気にしていませんでしたが、だんだん「母に罵倒されたり怒られるから負けたくない」という気持ちになっていきました。
機能不全家族の元で育った子どもはアダルトチルドレンになると言われています。
アダルトチルドレンが原因で現れる症状は、依存症や精神障害、自己破壊型人格障害など社会生活に障害が起きるケースや、そこまで行かなくともその一歩手前で収まっているケースなどさまざま。
性格的な特徴も、疑い深い、物事をやり遂げることができない、嘘つき、批判的、楽しめない、深刻に考えすぎる、人と親密になれない、他人にほめてもらいたがる、責任をとりすぎたり、忠実すぎたり。また衝動的で孤独感、失敗に対する過度の恐怖、支配したがる、頑固、一貫性がないなど。
周りからは困った人、苦手な人、つき合いにくい人などと思われる傾向にあります。
私は、機能不全家族の元に生まれて育ちました。
しかし、大人になるまで自分の家が機能不全家族だと考えてもいませんでした。
ただ、私の家は周りの家とは違っていました。
私がものごころついて分かったのは、祖父と父の不仲と祖父の異常な暴力でした。
祖父は、私が小学生になるまで家族とは別居し、東京に住んでいました。
時々帰ってきては、また東京に行くという生活をしていました。
祖父は出稼ぎで東京に行き、掃除の仕事などをしていたのでした。
しかし、父も母も働いていましたからうちは祖父が出稼ぎしなくてはいけないほど貧しいという訳ではありませんでした。
なぜ祖父が家を離れ、わざわざ東京まで出稼ぎに行っていたのか、祖父が還暦を迎えて東京のアパートを引き払い、家に戻ってきてから分かりました。