昨晩、ショッキングな出来事がありました。
子どもが通う小学校の男児がボールを拾おうとして近所の川に落ちたというニュースが飛び込んできたのです。
夜の9時頃でした。
その日は、台風の影響でこの地域では警報が発令され、小学校は休校になりました。
うちの子どもは、17日からの4連休に大喜び。
「自宅学習」の日なのに、アニメを観たり、おやつを食べたり昼寝をしたり。
のんびりと過ごしていました。
外は大雨。窓を閉め切っても、「ゴーォ」という音が家の中に入り込んで一日中荒れ模様でした。
午後6時くらいになってようやく雨が止みました。
だけど、空気は冷たく、カーディガン一枚羽織らないと肌寒く感じるくらい。
冬の到来も予感させるほどでした。
そんな中、飛び込んできたニュース。
「川はどんなに冷たいのだろう」
「どうか早いとこ見つかって欲しい」
「生きてて欲しい」
そう思っていました。
今朝は早い時間から、救急車のサイレンが鳴り響き、上空をヘリコプターが飛んでいました。
「奇跡的に助かってくれていたなら」
願いは裏切られ、その子は下流で見つかったようでした。
ニュースサイトの心ないコメント
昨晩からお母さんは取り乱し、一緒にお兄ちゃんを連れ回してわんわん泣いていたようです。
ヤフーのコメント欄には、そんな親の心を察せず心ないコメントがたくさん書き込まれていました。
「親がどうかしている」
「そんな時間に子どもを遊ばせるか?」
状況を全く分かっていない人たちがもっともらしい顔して書き込んでいるコメントにかなりいらっときました。
その日は、台風で学校がお休みで、子どもたちは一日中家の中で過ごさなきゃいけなくて、エネルギーを持て余した子どもが、夕方やっと晴れたから、ちょっと家の外で遊んでいたら、取り返しがつかない事態になってしまった。
ここまで分かって書いている人なんてどれだけいるんだろう。
親が一番後悔しています。
ふつうの日なら、夕方6時なんて暗いから遊ばせません。
だけど、その日は子どもたちは一日中屋内で過ごさなくちゃいけなかった。
学校もお休みで、家の中に缶詰状態にされて息苦しかったのでしょう。
夕方になってやっと晴れたから「ちょっと遊んでくる」というつもりだったはずです。
普段は穏やで静かな川です。
増水して危険な川になったことすら子どもには理解できなかったのかもしれません。
しかし、確かに毎年増水の度に、子どもが危険に巻き込まれる地域ではありました。
この危険を子どもたちがもっと理解していたら・・・
一寸先は闇
元気な子どもの命ですら一瞬で消えてしまう、一寸先は闇です。
子育ては危険と隣り合わせだけど、危険ばかり押しつけてしまったら子どもたちの気持ちは委縮してしまう。
子どもが巻き込まれた事件を知る度に、
「もし自分の子どもだったら・・・」と思うと心が沈んでしまいます。
親御さんの深い悲しみを思うと更に心が痛みます。
6歳の尊い命のご冥福をお祈りいたします。