お盆に帰省した際に、小学校の同窓会に出席しました。
30年ぶりに会うかつての同級生達はすっかりおっさんおばさんになり、結婚が早かった人たちの子どもは成人し、当時と姿も環境も変わってしまいましたが、性格は全く変わっていなかったことに激しく驚きました。
私は高校を卒業して、田舎を飛び出しそれなりに苦労して考え方も変わり、当時の私とは全く別人に生まれ変わったと信じていたのですが、みんなに、
「○○ちゃんも、全然変わっていないね!」と言われ、それが結構ショックでした。
私はずっと自分を変えたいと思って色んなことに挑戦し、それなりに自分では変わってきたつもりでした。
嫌いだった当時の自分から脱皮して、自分では、「ずいぶん変化した」という実感はあるのです。
だけど、しばらくして私はやっぱり当時の私とは違うと確信しました。
みんな私を「変わらない」と言うのは、当時の私を思い出し、その時の私だと錯覚して接するから私も当時の私に戻っていたのです。
だけどだんだん、自分でも当時の自分を演じるのが辛くなり、早くこの場を立ち去りたいと思うようにすらなっていたのでした。
小学校当時の私は、わがままで短気で自分本位で、他人よりも優位に立とうともがいていました。
そして激しくマイナス思考でネガティブでした。
当時は友だちもほとんどおらず、休み時間も一緒に遊ぶ人もおらず、一人で本を読んだり歌を歌ったりしていました。
その当時の孤独は、30数年後の同窓会という会場でも同じでした。
気がついたら、友だちの輪の中に入れず一人でぽつんと目の前に出された料理を食べていたのでした。
「場違いなところに来てしまった。。。」
同窓会に参加したのを少し後悔しました。
ちびちびと手酌しながら、ウーロン茶を飲み、みんなの会話を盗み聞きしていたのです。
その時、ふとあることに気がついたのです。
それは、性格が人生を創っているのではないか?ということでした。
小学校時代から明るかった同級生の子は、明るい人生を送っていました。国際結婚してフロリダに住み、二人の子どもに恵まれ経済的にも何一つ不自由しない環境にいました。
一方、当時から「どうせ私なんて・・・」と言って、何でもネガティブ&マイナス思考に考えていた性格の子は、「どうせ私なんて・・・」という口癖通りの人生を送り、不満を抱えたままでした。
私もネガティブ&マイナス思考だったので、小学校時代は彼女とは馬が合い、お互い恵まれない環境を嘆いたものでした。
私は、田舎を出て一人暮らしを始め、ネガティブ&マイナス思考のままだと誰も助けてくれないということを悟り、一生懸命性格や考え方を変え、人生の荒波をかいくぐり、これでもずいぶん明るい性格に変わったつもりです。
でも、本質はネガティブ&マイナス思考なので何か困難があるとつい悪い方に考えてしまう癖がまだありますし、これからの人生でどこかの瞬間でまた元の性格に戻るかもしれません。
だけど、考え方や気分の変え方のコツのようなものを会得したので、何があっても大丈夫だという自信もあります。
性格は変わるか?と言われれば変わるかもしれませんし、変わらないと言われれば変わらないとも言えます。
一つ言えるのは、考え方や心の癖を治すことは誰でもできるし、そんなに難しいことではないし、それができれば、自分というやっかいな存在をわりと簡単に操れるようになると言うこと。
そのために必要なことは、名言でも信条でもノウハウ、アファメーションでもなく、たった一つ。
そのたった一つとは、自分が最高に居心地の良い環境と気持ちを追求し続けること。
どんな困難や不遇があっても、自分が最高に居心地良くくつろげる環境と気持ちを探す、真っ暗闇の中でも光を探す。
それは、自分だけしか分からないし、自分しか見つけられません。
自分の最高の気持ちと環境を絶え間なく追求していくことが、人生を切り開くたった一つの方法だと確信しています。